北海道の夏を象徴する盆踊り曲「子供盆おどり唄」が、レコード発売から実に70年以上の時を超えて、初の単独CDとして2025年7月30日(水)に発売されることが決定しました!
目次
北海道民なら誰もが知るあの名曲が、令和に蘇る
「子供盆おどり唄」は、1952年(昭和27年)に北海道教育委員会の選定曲としてSP盤レコードで初めてリリースされて以来、世代を超えて親しまれてきた北海道の定番盆踊り曲です。お祭りや学校行事、地域の夏まつりなど、北海道で育った人なら一度は耳にしたことがあるはず。
そんな名曲が、70年以上の時を経て、初めてCD単独作品として登場。この夏、道産子たちの記憶と心を揺さぶる1枚になりそうです。
注目ポイント:ノスタルジックな復刻ジャケットと充実の内容
今回のCDには、当時のフィルムを使用した復刻デザインのジャケットを採用。
北海道の地図と子どものイラストが描かれた、どこか懐かしく温かみのあるデザインです。
また、盆おどりの実用性を意識し、1時間超のロングプレイ(25回連続演奏)仕様。
さらに、2002年に発売されたカセットテープ(KISH-14/現在は廃盤)に掲載されていた歌詞と振付に加え、新たな詳細解説も加えた“決定版”として仕上がっています。
北海道出身著名人たちからの熱いコメントも到着!
発売にあたっては、北島三郎さん、増子直純さん(怒髪天)、葛西紀明さん(スキージャンプ選手)、タカアンドトシさん(芸人)など、北海道出身の著名人たちからも応援コメントが続々と到着中! それだけ多くの人に愛され、影響を与えてきた楽曲であることがうかがえます。
各界で活躍する道産子からのメッセージ
北島三郎(演歌歌手)
人生を振り返ってみれば、誰でも忘れられない風景があります。
幼き頃、父母に手を引かれて行った夏祭りも、そのひとつと言えるでしょう。
いまでも耳を澄ませば…遠い昔の懐かしい音が聴こえてきます。
北海道民の心の原風景とも言える「子供盆おどり唄」が、これからの時代にも受け継がれ、子供たちが幸せな想い出を紡いでいけることを祈っています。増子直純(怒髪天)
十数年前、ライジングサンでDJをする時この音源を探しまくったがカセットしか入手出来ず涙を飲んだ。
しかし遂にリベンジの時が来たようだ。
もちろん爆音であの頃のように永久ループで郷愁トランス状態に突入だ!葛西紀明(スキージャンプ選手)
盆踊りといえばずっとこの曲でした!
いつでもあの頃に帰ることができます! 北海道の魂です!タカアンドトシ(芸人)
引用元/北海道で愛されてきた「子供盆おどり唄」がレコード発売から70年以上の時を超えて単独初CD化。北島三郎、増子直純(怒髪天)、掟ポルシェ(ロマンポルシェ。)ら北海道出身の著名人からのコメントも続々到着
トシ:
この曲を聴くと子供の頃の夏休みが鮮明に蘇ってきます。
タカ:
盆踊りは、全国みんなこの曲だと思って、結婚してから妻の前で歌ったら
「なにその歌?」と言われて、北海道だけの盆踊りの歌だったのか!?と初めて知って
おどろいたことを思い出します。
道産子なら誰しもこの歌を聞けばあの夏の思い出が蘇る、
盆踊りの風景
子供達の笑い声
蚊取り線香の香り
ミシシッピーリバーの夕焼け
トシ:
欧米かっ!!
【北海道江別市発祥】「子供盆おどり唄」の歴史と誕生秘話 〜70年愛され続ける道産子の名曲〜
北海道の夏祭りでおなじみの楽曲、「子供盆おどり唄」。
その懐かしいメロディーに合わせて踊った記憶があるという方も多いのではないでしょうか?
実はこの曲、北海道江別市で誕生し、1952年(昭和27年)にレコードとして発売されたもの。
その歴史はすでに70年以上!
今回は、道民にとって特別な存在である「子供盆おどり唄」の誕生から現在に至るまでの歩みをご紹介します。
北海道の盆踊りは“二部制”が基本
北海道の多くの地域では、盆踊りは「子供の部」と「大人の部」の二部構成で行われます。
- 子供の部:「子供盆おどり唄」
- 大人の部:「北海盆唄」
この「子供盆おどり唄」は、子供たちが安心して踊れるようにと、北海道教育委員会が主導で制作した楽曲です。
当時、大人向けの「北海盆唄」は歌詞がやや不適切(卑猥)とされ、子供たちにはふさわしくないという声があり、子供専用の楽曲が必要とされていました。
制作の背景と関わった人々
「子供盆おどり唄」は、童謡詩人の坪松一郎が作詞、童謡作曲家の山本雅之が作曲を担当。
歌唱は持田ヨシ子とキング児童合唱団によって行われ、1952年にキングレコードからリリースされました。
作詞を担当した坪松一郎は、当時北海道江別市内の学校で教員としても活動しており、「子供たちが健全に楽しく踊れる盆踊りを」という想いを込めてこの詞を書き上げたそうです。
■ 曲名表記とバージョンの変遷
初版レコードでの表記は「子供盆おどり唄」でしたが、その後「子供盆踊り歌」「子供盆おどり歌」といった異なる表記も登場。
JASRACの登録名も「子供盆踊り歌」となっています。
1995年には「タンポポ児童合唱団」による歌詞改変バージョンも制作され、歌詞の節数を3節から8節に拡大。
しかし「チャンコ」という表現が一部地域で問題視され、著作権上のトラブルが発生。
その結果、2002年には廃盤となり、現在では入手困難な音源となっています。
現在も多くの盆踊り会場では、オリジナル版(持田ヨシ子Ver.)が使用されています。
■ 江別市に残る「子供盆おどり唄」の記憶
「子供盆おどり唄」誕生の地である北海道江別市では、今もその歴史を大切に受け継いでいます。
野幌のグリーンモールの「かわなか公園」(北海道江別市野幌町12-10)には、歌詞を刻んだ詩碑が設置されており、多くの人々がその前で足を止め、道産子の文化を感じています。

「子供盆おどり唄」歌詞
「子供盆おどり唄」
そよろそよ風 牧場に街に
吹けばちらちら 灯がともる
赤くほんのり 灯がともる
ほら 灯がともる
シャンコ シャンコ シャンコ
シャンシャンがシャン
手びょうし そろえて
シャンシャンがシャン
笛も流れる 太鼓もひびく
風が流れる 中空に
手びょうし そろえて ほらまわれ
ほらまわれ
シャンコ シャンコ シャンコ
シャンシャンがシャン
手びょうし そろえて
シャンシャンがシャン
そろたそろたよ どの子もそろた
そろてうたえば 月が出る
海の上から 月が出る
ほら月が出る
シャンコ シャンコ シャンコ
シャンシャンがシャン
手びょうし そろえて
シャンシャンがシャン
■ 盆踊り文化とともに未来へ
今なお、北海道の夏を彩る盆踊りイベントには欠かせない「子供盆おどり唄」。
その存在は、単なる童謡を超えて、地域文化と世代の架け橋として息づいています。
これからも、子どもたちの笑顔とともに、この名曲が踊り継がれていくことでしょう。
発売情報とご予約はこちらから
発売日:2025年7月30日(水)
形態:CD(連続25回演奏・1時間超)
収録内容:歌詞・振付・詳細解説付き
ジャケット:1952年当時のフィルム使用による復刻デザイン
商品情報:
唄:持田ヨシ子
品番:KICM-5570
定価:¥2,200
【収録内容】
①~㉕ 子供盆おどり唄
※盆おどり大会に合わせてたっぷり1時間収録(全て同一トラック)
まとめ|北海道の夏を彩る名曲が、今ふたたび
「子供盆おどり唄」は、ただの懐メロではなく、北海道の文化と記憶をつなぐ大切な一曲。この夏、家族や地域の盆踊りで流せば、子どもたちはもちろん、大人も自然と踊りだしてしまうはずです。
ぜひ、あなたの夏の1枚に。