地域・まちづくり

新型コロナウィルス対策による一律10万円の現金給付による詐欺がすでに発生

一律10万円の現金給付による詐欺がすでに発生

新型コロナウィルス対策により、国民に一律10万円の現金給付について申請のあ

った口座に振込む調整が進められている中で、すでに申請を勧誘するメールが出回っています。

私のところにはまだそのようなメールは来てないのですが、知人からの情報や、Twitterでも検索してみたところ、同じような形式の詐欺メールが出回っていました。

現在出回っているメールは、クリックを誘導するようなメールです。


 

近年増加している高齢者を狙った詐欺

2018年の警察庁に基づくデータによると、特殊詐欺全体の被害で、全体に占める割合(高齢者率)は78.1%となっています。高齢者への詐欺被害防止が今後とも重要となっています。

政府広報オンラインの公式ウェブサイトでも、高齢者を狙った詐欺について、未然に防ぐ対策が掲載されています。

高齢者が詐欺の被害に遭いやすい理由

高齢者が詐欺の被害に遭いやすい理由について、警察省によると次のように検証しています。

2016年に内閣府の行った「特殊詐欺に関する世論調査」によれば、「自分は(特殊詐欺の)被害にあわないと思う」と答えた人の割合は年齢を重ねるごとに高くなり、実際の被害の分布と逆の傾向を示していることが分かります。次に、自分は被害にあわないと思う理由を聞いたところ、回答者の約半数が「だまされない自信がある」と回答しており、この傾向は男性(51.7%)が女性(41.4%)より強く、高齢になるほど強まることも明らかになりました(30代:40.5%、60代:50.2%、70歳以上:50.6%)。同様に、警視庁が2012年に振り込め詐欺の高齢被害者に行った調査においても、回答した被害者の92%は「自分は大丈夫だと思った」「考えたこともなかった」と回答しています。 行動経済学では、この「自分はだまされない」といった、自分自身の能力や性格に対する過度な楽観を「自信過剰(バイアス)」と呼びます。楽観主義は、とりわけ自分の力では制御できない外的な問題に対しては、自尊心や心の健康の向上に役立つ面もあるでしょう。

近所や身内に高齢者がいる場合、日々のコミュニケーションは詐欺を防ぐ上でも異変に気付くきっかけとなります。これから増えるであろう詐欺被害を防止する上でも、ぜひ普段よりも声掛けやコミュニケーションをまめに取ることが防止に繋がるのではないでしょうか。

 

 



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