江別市出身のスキージャンパー二階堂蓮選手が、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック男子個人ノーマルヒルで銅メダルを獲得。地元から世界へ羽ばたいた感動の軌跡を詳しく紹介します。
目次
【ミラノ・コルティナ冬季五輪】二階堂蓮が銅メダル獲得 江別が誇るジャンパーの軌跡
2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピック。世界最高峰の舞台で、北海道江別市出身のスキージャンパー・二階堂蓮選手が、男子個人ノーマルヒルで銅メダルを獲得しました。
初出場とは思えない落ち着いたジャンプと勝負強さで、世界にその名を刻んだ瞬間でした。
このメダルは、単なる結果ではありません。幼少期から積み重ねてきた努力、支え続けた家族の存在、そして決して平坦ではなかった競技人生。
そのすべてが詰まった一跳びでした。
ミラノ・コルティナ冬季五輪。ジャンプ男子個人ノーマルヒルで、初出場の二階堂蓮選手が3位となり、自身初のメダルを獲得しました。
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メダルセレモニー直後の二階堂蓮 選手から
日本の皆さんへメッセージ👋
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男子個人ノーマルヒル決勝 大混戦を制した渾身のジャンプ
競技が行われたのは、イタリア・プレダッツォのジャンプ競技場。男子個人ノーマルヒル(ヒルサイズ107メートル)には、世界各国のトップジャンパーが集結しました。
二階堂選手は1本目に101メートルを記録し、131.1点で6位につけます。
トップとの差はわずか4.5ポイント。
表彰台圏内がひしめく、極めて緊張感の高い展開でした。
迎えた2本目。強烈なプレッシャーがかかる中でも集中力を切らさず、106.5メートルの大ジャンプを披露。着地後には雄叫びとともにガッツポーズを見せ、5人を残して暫定トップに立ちました。
その後、2選手にかわされたものの、スイスのデシュバンデン選手と合計266.0点で並び、同率での銅メダル獲得が決定。
五輪という舞台での同点メダルというドラマチックな結末となりました。
「2本とも納得できるジャンプだった」
試合後、二階堂選手は穏やかな表情でこう振り返っています。
「メダルを狙っていたので想定内ではありましたが、同率になるとは思っていませんでした。夏から小さな台で基礎を積み重ねてきたことが、ここで生きたと思います」
飛型点でも高い評価を受け、テレマークの安定感も光りました。
派手さよりも完成度を追求してきた姿勢が、五輪の舞台で確かな結果につながりました。
江別市から世界へ ジャンプとの出会い
二階堂蓮選手は、北海道江別市で生まれ育ちました。スキージャンプを始めたのは、江別市立大麻泉小学校に通っていた小学2年生の頃です。
きっかけは、元スキージャンパーで1991年世界選手権代表でもある父・学さんの一言でした。
札幌で行われた少年団の体験会に誘われ、「行く」と即答したものの、当日の朝は寒さと眠さから駄々をこねたという微笑ましいエピソードも残っています。
しかし、手作りの2メートルのジャンプ台を初めて飛んだ瞬間、「飛ぶ」という感覚に強く魅了されました。
この体験が、後の五輪メダリストへの第一歩となります。
エリートではなかった 反骨心が支えた競技人生
父が元代表選手という背景から、順調なエリートコースを歩んできたように見られがちですが、実際の競技人生は決して平坦ではありませんでした。
下川商業高校3年時に全国高校総体で優勝し、世代の先頭を走っていましたが、卒業後に実業団チームから声がかかることはありませんでした。
東海大学へ進学するも、競技に専念するため約1年で退学という決断を下します。
その後は派遣アルバイトに登録し、田植えなどの仕事で遠征費や活動費を稼ぎながら競技を継続。
環境に恵まれない中でも、「ここで辞めたら終わり」という反骨心が、二階堂選手を支え続けました。
技術改良で覚醒 世界と戦えるジャンプへ
2020年にワールドカップへ初出場。経験を重ねる中で、2022年には夏のグランプリで初優勝を果たし、国際舞台でも存在感を高めていきます。
転機となったのは、助走時の重心修正でした。
つま先寄りだった重心を見直し、踏み切りで力を最大限に伝えられるフォームへ変更。持ち味である前傾姿勢が、より安定した飛距離につながるようになりました。
2023年には世界選手権へ初出場。そして迎えた2026年、ついに五輪の舞台で結果を残します。
父と同じ舞台で獲ったメダル 最高の親孝行
プレダッツォのジャンプ台は、父・学さんがかつて世界選手権を戦った思い出の場所でもあります。
その舞台で獲得した五輪メダルについて、二階堂選手は深い感謝の言葉を口にしました。
「お父さんの前で獲れたのが本当にうれしかった。強く抱きしめました。支えてくれる人がいて、必要としてくれる人がいる。そのことを改めて実感しました」
競技へ導いてくれた父への、何よりの恩返しとなりました。
二階堂蓮選手 プロフィール
生年月日・出身地・身長・所属・家族構成・趣味
- 名前:二階堂 蓮(にかいどう れん)
- 生年月日:2001年(平成13年)5月24日
- 出身地:北海道江別市
- 身長:166cm
- 所属:日本ビール
- 家族構成:両親、姉、兄
- 趣味:アニメ鑑賞
出身校・主な競技歴
- 江別市立大麻泉小学校(小学2年からジャンプ開始)
- 江別市立大麻東中学校
- 下川商業高校(全国高校総体優勝)
- 2020年 ワールドカップ初出場
- 2022年 夏のグランプリ初優勝
- 2023年 世界選手権初出場
- 2026年 ミラノ・コルティナ冬季五輪 銅メダル
混合団体、そして次なる目標へ
ミラノ・コルティナ五輪では、ジャンプ混合団体にも出場予定。
日本は高梨沙羅選手、丸山希選手、小林陵侑選手、二階堂蓮選手という強力な布陣で臨みます。
「次は金メダルを狙いたい」。
江別から世界へ羽ばたいたジャンパーの挑戦は、これからも続いていきます。

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参照記事:
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