北海道・江別市では、今まさに「旬」を迎えた地元産の露地ブロッコリーが各地で収穫ラッシュ!市内の直売所にも、朝採れの新鮮なブロッコリーがずらりと並び、地元市民の食卓を彩っています。
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江別は道内有数のブロッコリーの産地
江別市は北海道内でも有数のブロッコリー産地として知られています。JA道央江別営農センターによると、2025年の市内作付面積は219ヘクタールと前年より約3%増。昨年の収穫量2,512トンは、全国でもトップクラスの生産量です。
【江別の誇り】ブロッコリー栽培の歴史と発展の歩み
今でこそ道内有数のブロッコリー産地として知られる江別市ですが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。もともと江別では米や小麦などの穀類を中心に栽培していましたが、昭和60年代に入ってから米価の下落という大きな転機を迎えます。
「収益性の高い作物」へ転換——注目されたのがブロッコリー
農業の未来を見据え、江別では収益性の高い作物への転換が検討されるようになりました。その中で白羽の矢が立ったのが、緑黄色野菜ブームの中で注目を集めていた「ブロッコリー」です。
特に野幌地域は、泥炭土・粘土・黒土など多様な土壌条件に加え、風が強いという地域特性がありました。そこで、「土壌を選ばず」「風害にも比較的強い」ブロッコリーが、最適な作物として選ばれたのです。
平成5年、江別でブロッコリーの栽培がスタート
1993年(平成5年)、ついに野幌地域で本格的なブロッコリー栽培が始まりました。しかしその頃、日本では輸入野菜の急増
それでも江別の生産者たちは、国産野菜の価値が見直される未来を信じて、栽培技術や販路の確立に取り組み続けました。試行錯誤を重ねる中、1995年頃から徐々に市場での評価が高まり、販売数も伸びていきます。
機械化と技術向上が江別の農業を後押し
その後、全自動移植機の導入や、栽培技術の向上により作業効率が格段にアップ。農業経営の安定化が進み、新たな栽培者も増加しました。
こうして生産量・作付面積ともに順調に拡大。江別市全体にブロッコリー栽培が広がり、地域の農業の柱として定着していきました。
今では全国へ出荷!江別ブランドとしての誇り
現在では、品種や作型を組み合わせて長期出荷が可能な体制が整い、江別産のブロッコリーは北海道内だけでなく全国の市場にも広く出荷されています。
江別市は今や、北海道を代表する「ブロッコリーのまち」。私たちの地元が誇るブロッコリーは、多くの努力と挑戦の積み重ねから生まれた成果なのです。
収穫の最盛期は7月上旬、10月まで楽しめます
収穫は6月中旬から始まり、7月上旬に最盛期を迎えます。その後も10月頃まで続く見込みです。特にのっぽろ野菜直売所(江別市西野幌107)では、朝8時の開店と同時に地元農家が新鮮なブロッコリーを店頭に並べ、1日約300株が午後には完売するほどの人気ぶりです。
地元農家の声「今年も美味しく育ちました」
市内の伊藤農場では、8ヘクタールの畑で露地ものを栽培。農場主・伊藤勲さん(40)は「春先は天候不順で心配したが、6月に入って回復。順調に育ってくれた」と語ります。気温の変動に気をもみつつも、「多くの方に江別産ブロッコリーを届けたい」と話していました。
暑さが課題も、道産ブロッコリーに期待
一方で、昨年のような猛暑は生産者の大きな懸念材料。2023年は高温の影響で収穫量が1,778トンに落ち込みました。JAの担当者は「夜間の気温が23度を超える日が続くと病害が出やすい」と話しており、気候変動への対応が今後の課題です。
2026年度から「指定野菜」へ!ブロッコリーが家庭の味方に
農林水産省は、ブロッコリーを2026年度から「指定野菜」に追加する方針です。これは、全国的な需要増を背景に、安定供給と価格調整を目的とした制度。指定野菜になると、天候不順などで収穫が減った際に農家への支援策が拡充されるため、生産者にも消費者にも嬉しい動きです。
北海道は現在、都道府県別の年間生産量で全国1位。冷涼な気候を好むブロッコリーにとって道内はまさに最適地。江別産ブロッコリーの価値は、ますます高まりそうです。
【指定野菜(14品目)】
葉物野菜:キャベツ、白菜、レタス、ほうれん草
実もの野菜:トマト、ナス、キュウリ、ピーマン
根菜:大根、里芋、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、ネギ
ブロッコリーを指定野菜に追加予定
(令和6~7年度に特定野菜からの移行準備を進め、令和8年度事業から適用予定)
【特定野菜(35品目)】
(指定野菜に準ずる野菜)
アスパラガス、いちご、えだまめ、かぶ、かぼちゃ、カリフラワー、
かんしょ、グリーンピース、ごぼう、こまつな、さやいんげん、
さやえんどう、しゅんぎく、しょうが、すいか、スイートコーン、セルリー、
そらまめ、ちんげんさい、生しいたけ、にら、にんにく、ふき、
ブロッコリー、みずな、みつば、メロン、やまのいも、れんこん、
ししとうがらし、わけぎ、らっきょう、にがうり、オクラ、みょうが
江別産ブロッコリー、今こそ食べるべき3つの理由
- 今がまさに旬!鮮度抜群の甘みと食感
- 直売所で手に入る朝採れ品質!
- 栄養豊富で家計にもやさしい!
ブロッコリーの豆知識
ブロッコリーはキャベツの仲間で、アブラナ科の緑黄色野菜。地中海沿岸原産で、今では日本の食卓に欠かせない存在です。育てるには涼しい気候が適しており、北海道の春夏がまさにベストシーズン。1株220円前後で販売されており、コスパも栄養も◎!
まとめ|江別の夏の味覚をぜひあなたの食卓へ
江別市民の皆さん、今年の夏は地元で育った江別産ブロッコリーをぜひ味わってみませんか?直売所での購入はもちろん、地元スーパーや飲食店でも江別産が使われていることがあります。今がいちばん美味しい季節、栄養満点のブロッコリーで、元気な夏を過ごしましょう!
参照記事:
北海道新聞「江別ブロッコリーの旬到来 露地もの収穫本格化」
農林水産省「ブロッコリーの指定野菜への追加および令和11年度ブロッコリーの需要及び供給の見通しの作成方針について」
江別市公式サイト「江別が誇る農産品 主な野菜」