※トップ画のヒグマの写真は、フリー素材による知床のヒグマです。
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2021年6月18日札幌市東区の市街地にクマ出没
6月18日(金)未明、札幌市東区北31条東19丁目にクマ出没の通報があり、その後東区内で次々と目撃情報が相次ぎました。
私自身の身内がまさに目撃現場のあった場所に住んでおり、気が気でなくニュースをずっと追っていました。
最終的に午前11時過ぎに丘珠で猟友会により駆除となり、市民生活は落ち着いたものの、今回のように人間生活にとっても野生のクマにとってもどのように過ごせばお互い悲しい結果とならなかったのか、個人的に考えさせられています。
怪我をされた方の早い回復を願っております。
【特集】共存できる?ヒグマと人(2019年)https://t.co/85gzL3ORo2
— 北海道新聞 (@doshinweb) June 18, 2021
日本では北海道にしか生息していないヒグマ。アイヌ民族にとってはカムイ(神)として崇拝の対象であり、開拓民にとっては畏怖の対象で、開墾を阻む存在だった。大正期には苫前村(現在の留萌管内苫前町)で住民7人がヒグマに… https://t.co/g4HpkacqOP
背中に乗られ「もう終わりだ」 75歳男性、襲われた瞬間を語る 札幌の住宅街にクマ:北海道新聞 どうしん電子版#クマ #札幌市東区https://t.co/mgyNtUULym
— 北海道新聞 (@doshinweb) June 18, 2021
酪農学園大学環境共生学類、佐藤喜和教授による今回の分析と解説
今回のクマの市街地出没について、酪農学園大学環境共生学類の佐藤喜和教授が、どこからやってきたのか?今後の対策や共存について分析し解説されました。
クマはどこからやってきたのか?
佐藤教授によると、今回のクマは北側の石狩市・当別方面から石狩川を渡ってやってきたのではないかと推測。
今時期はクマの繁殖時期でもあり、オスグマが競争相手がいない場所を繁殖地にしようと探していた結果、今回東区の市街地に入ってしまった。
クマの生活圏は広がっているのか?
札幌市や周辺部のクマの生息数は増加傾向にあるが、北区や東区が生活圏になったわけではない。
なぜ人を襲ったのか?
今回は人を襲おうとして襲ったのではなく、クマ自身が市街地へ来て動揺し緊張した状態になってしまい、たまたま居合わせてしまった人を襲ってしまった。
もしクマと出会ってしまったら?
こちらから何かできるわけでもなく、出会ったクマも興奮し緊張状態にある。
さらに刺激しないよう、大声を出したり走りださない方が良い。
出没があった地点で呼びかけ、外出しないようにする。
クマと人間はどう共存するか?
市街地に入ってきたクマと共存すつ必要はない。
市街地のように人の生活圏は人が安心して暮らせるまちづくりが必要。
市街地の人と森のクマを分けて考えることが必要。
人のエリアにクマが入らないような対策を行う。
それでも入ってきた場合は共存はできないので速やかに駆除しなければならない。
参照記事:
「まさかこんな市街地の真ん中に」住宅街出没のクマはどこから?専門家に聞く対策と共存(STV札幌テレビ)